警戒船講習とは?
海上で工事・作業等を行なう際に付近を航行する船舶や、工事作業に従事する船舶の航行の安全を確保するために配備される警戒船の専従警戒要員や、警戒業務管理者の必要な知識及び技能を習得していただくための講習です。
第三管区海上保安本部 交通部 航行安全課
警戒船のお仕事
先日、東京船旅というイベントで日本橋-勝どき間を行き来する渡船に乗ってきました。
その際に警戒船を目にすることが何度もありました。
ちょうど警戒船講習を受けた翌日だったので余計目に入りましたが、受けてなかったらおそらく見過ごしていたかもしれません。
この旗を振っている人が、警戒船のお仕事中の方です。
私たちが乗っている船に対し「そのまま通過していいですよ~」と合図してくれています。
ひろみ
警戒船のお仕事は、海や川で工事や作業を行っている場合に、その周辺を行き来する船舶に対して、「これ以上近寄らないでね」とか「通過OKですよ」などの指示(誘導を)を行います。
水中に潜水士が作業をしていても、水上ではそれがわからないので、ブイや旗だけでなく、警戒船にのった人間が笛や旗で注意喚起を行います。
ひろみ
警戒船資格取得方法
ひろみ
年に3回(2019年度は3回を予定)ある講習会に参加するだけで取得可能です。
(講習の途中に確認テストがありますが、採点などはありません。)
ただし、決められた日程の間に到着するように所定の受講申請書を郵送する必要があります。
ちなみに、受講料は無料です!
ひろみ
警戒船講習の申請方法
受講申請書は受講を希望する海上保安庁の管区サイトからダウンロードし、必要事項を記入し、切手を貼った返信用封筒と一緒に所定の受付窓口へ郵送するだけです。横浜の第三管区海上保安本部
気を付けなければならないのは、前述した通り決められた期間内に到着するように投函しなければならないという点です。
一か月以上前に申し込まなければならない、しかし早すぎても受け付けてもらえないという・・・(笑)
自分がどこで受講すればよいのかは、例えば九州であれば「第七管区」、関東であれば「第三管区」というようにエリア分けされていますので、海上保安庁のサイトから検索するのが良いと思います。
海上保安庁のサイトに全国の講習場所一覧のようなものがあればいいのですが、そういったものはなく、各管区によってサイトの見せ方も統一されてなく、とても見ずらいサイト仕様になってる管区もありました。(私がお世話になった第三管区は比較的見やすいサイトでした)
ひろみ
申請期間を過ぎてしばらくたったころ、返信用封筒に入った受講受付票が届きました。
ひろみ
警戒船講習参加当日
私が受講するのは横浜の第三管区海上保安本部でした。
ひろみ
みなとみらい線に乗って馬車道駅で下車、4番出口からでるとすぐ左にある茶色い建物が横浜第二合同庁舎です。
一階にたぶん安いであろう食堂と、売店がありますので講習前の腹ごしらえはここで済ますと良いでしょう。(講習は13時半からなので)
ただし、私が到着したのは12時ちょい過ぎだったので、合同庁舎内で働く方々がわんさか押し寄せてきて時間が読めず(席数もわからないし)、近所の牛鍋屋さんで昼間っから豪華なすき焼きを食べる羽目に・・・(笑)
ひろみ
横浜駅で乗り換えをする方は、横浜駅周辺で済ませた方が無難かもです。
講習は聞くだけです
私が参加した第三管区の講習会参加者は約270名でした。
ひろみ
13時半から17時までとわりと長丁場ですが、講習は聞くだけです。
講習の途中で簡単な確認テストがありますが、採点などはなく、講師から問題を出されることもありません。
ひろみ
休憩時間も20分から30分くらいとっていたと思います。
聞くだけといいましたが、警戒船の役目は工事や作業を安全に行うための警戒業務ですので、一歩間違えば大事故につながりますので、しっかり聞きましょう!
受講証明書授与
すべての講習が終わったあとは、その日のうちにその場で受講証明書を受け取ることができます。
一応、講習の途中で行った確認テストとの引き換えとなりますので、テストはちゃんとやりましょう。(テキストの中から出題されているので難しくないですよ)
が、日本語が読めないのか白紙のままの外国人がいましたが、彼は受講証明書を受け取ることができたのだろうか・・・
船舶免許を仕事に活かしたい
船舶免許を活かして何か船に関するお仕事に従事したいと考えている人は、警戒船講習を受けておくとよいでしょう。